≪ご質問≫
インフルエンザの予防接種を1回も受けたことがありません。
風邪をひかなければ、インフルエンザにもかからないと思うからです。認識が甘いでしょうか?
今年も風邪やインフルエンザの季節がやってきました。
風邪の大部分は、ウイルス感染で起こります。その中で、特にインフルエンザウイルスが感染しておこるものをインフルエンザといいます。毎年12月から3月ごろにかけて猛威をふるい、年間なんと1,000万人もかかっています。
さて、風邪の症状は、せき、鼻水などの呼吸器症状のほかに、かかる年齢やウイルスの種類、炎症をおこす場所などによって様々です。
一方、インフルエンザは、通常の風邪とは異なり、発熱や悪寒、頭痛などの全身症状が突然、強く表れるのが特徴です。抵抗力の弱い高齢者や乳幼児がかかると、重症化することもあります。
ところで、なぜ、風邪はこれからの寒い季節に流行するのでしょうか。乾燥している冬は、ウイルスの動きが活発になるうえ、乾燥した場所では長く生存しやすいので感染する可能性が高くなります。また、乾燥するとのどの粘膜が乾き、ウイルスが体内に入りやすくなるのも原因です。
どうしたら、防げるでしょうか。基本はやはり、手洗いとうがい。外出から戻ったら、こまめに手洗いをしましょう。
洗い終わったら、清潔なタオルできちんと拭き取りましょう。
石けんで洗う前にまず、アルコール消毒をすることも効果的です。ウイルスを死滅させることができるからです。うがいも忘れずに。のどの奥についたウイルスを洗い流します。
また、のどを潤すことで、のどが持つ免疫力を高め、また、乾燥を好むウイルスにとって、居心地の悪い環境にする効果もあります。さらに、緑茶でのうがいは、予防のみならず、風邪を引いてのどが痛い、いがらっぽいときにもお勧めです。
カテキンには、ウイルスの活動を弱める力があります。うがいしたお茶は、吐き出さず、そのまま呑み込んでしまえば喉の奥に付着しているウイルスを胃袋に落としてくれます。ウイルスといえど、胃液には勝てません。
インフルエンザのワクチン接種も是非、12月上旬までに済ましておきましょう。効果が続くのは4~5カ月ほどで、抗体ができるまでに2週間ほどかかるからです。
もし感染しても栄養状態が良く体力があれば、発症しにくくなります。日ごろから食事、休養、睡眠に気をつけたいものですね。
次回は、12月下旬に更新する予定です。お楽しみに!
〒102-0027 東京都中央区日本橋3-2-6 岩上ビル2F
TEL 03-3516-2200
http://www.k-sarasara.com/