いよいよ新しい年の足音も近づいてきました。毎日寒い中、お正月の準備をするのは何かと大変ですが、家中をきれいにしてお正月飾りをし、餅をつきおせちを準備して、年賀状をしたためて年明けを迎えるのは、やはり気持ちが新たになっていいものですよね。
今回は、お正月に関連する様々な風習の由来や決まり事について、簡単にご紹介します。
12月13日を、年神様を迎える準備を始める「正月事始め」と呼ぶようになったのは、江戸時代からと言われています。江戸時代の古い暦は、中国の占星術と密接に繋がっていて、12月13日は婚礼以外のすべてのことが吉となる『鬼』の日とされていました。そこで、正月の年神様を迎えるのにふさわしいとして、この日を事始めとしたのが始まりです。この日にすす払いをし、お正月の準備に取りかったことから、現在の大掃除の風習が生まれました。
昔は、お世話になった方々に直接年始の挨拶に回る習慣がありました。それを書状に簡略化したのが年賀状の始まりです。明治6年に郵便はがきが初めて発行されてから、年賀状が急速に広まったとされていますが、江戸時代には、一部の武士や商人が飛脚を利用して、年始の挨拶を書状で交わしていたと言われています。
前年に出した年賀状が1月1日に配達される現在のシステムになったのは、明治後期のこと。初めて官製の年賀専用はがき(お年玉くじ付き年賀はがき)が発行されたのは、昭和24年からのようです。
お正月飾りは、年神様が宿るための依代で、年神様が降りてくるための大切な目印。12月13日から30日の間に飾るとされていますが、今はクリスマスの飾り付けをしている家が多いので、12月26日以降に飾ることが多いようです。29日の9は縁起が悪いとされているので、この日の飾り付けは避けた方がいいとか。
また、大晦日に飾ることは「一夜飾り」といって、年神様に対して失礼にあたるので、この日も飾り付けにはふさわしくないそうです。
一般神事での鏡餅は、白木の三方に四方紅を敷き、裏白(裏側が白いシダ)とゆずり葉を置きます。その上に大小2つの丸もちを重ねて、四手、昆布、橙を載せる形になります。
鏡餅の飾りにはそれぞれ意味があって、裏白は「長寿・夫婦円満」、ゆずり葉は「家系が絶えない」、昆布は「よろこぶ」、橙は「代々栄える」との願いから来ています。
なお、餅つきや鏡餅のお供えも、29日は縁起が悪いので避けるのが習わしです。
門松やしめ飾りは松の内まで飾り、小正月に「どんど焼き」に持ち寄ってお焚き上げ。鏡餅は『鏡開き』の日に下げて食べます。これらの行事は、地域によって日取りが違いますが、それはなぜだかご存知ですか?
元々は、松の内は15日の小正月まで、鏡開きは年神様が帰られた後の1月20日 と、全国的に決まっていました。ところが、徳川家光が4月20日に亡くなったため20日は忌日となり、鏡開きを11日に行うように。これに伴って、松の内も7日に短縮されたようです。しかしながら、関西ではこのことが広まらなかったので、地域によって食い違いが生じてしまったのだそうです。京都では、三が日が明けてすぐ、4日に鏡開きを行う地域もあるようです。
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