新聞やテレビで、盛んに熱中症のことが取り上げられていますね。8月がピークと言われる熱中症は、場合によっては命にもかかわる危険な症状で、充分な予防と対策が必要です。熱中症を引き起こす原因とその対策について、簡単にご紹介します!
「熱中症」とは高温の環境下での全身の障害の総称で、次の4つに分類されます。
■熱失神
体温が一定より高くなると、皮膚のすぐ下にある血管が拡張して血流量が増え、皮膚から熱を逃がしやすくなります。すると、一時的に血圧の低下や脳血流の減少を招くことがあり、めまいや立ちくらみなどの「熱失神」を起こしやすくなります。
■熱けいれん
大量に汗をかいた時には、水分に加えて塩分も補給する必要があります。塩分不足で血液中のナトリウム濃度が低下してしまうと、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。これを「熱けいれん」と呼びます。
■熱疲労
大量に汗をかいたのに水分の補給が追いつかず、身体が脱水状態になると、だるい、気分が悪い、頭が痛い、集中力が鈍るなどの「熱疲労」の症状が現れます。
■熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害やショック状態になる場合もあります。最近聞かなくなった日射病は、この熱射病の一種で、特に太陽光の熱源が原因である障害をいいます。
気温や湿度が高い/風が弱い/日差しや照り返しが強い/熱いものがそばにある
こんなときは、特に水分や塩分の補給をこまめに行い、充分な休憩も取ることが大切です。もちろん、体調が悪いときに無理は禁物ですよ。
統計では、男性は0~4歳、15~19歳、55~59歳、80歳前後に、女性は0~4歳と80~84歳に熱中症発症のピークがあります。一般的に、男性の方がより広い世代で熱中症にかかりやすいことになりますね。若い世代ではスポーツをするとき男性の方が激しく動くこと、中年期には仕事による肉体疲労が大きいことが理由のようです。もちろん女性でも、運動するときや疲労が激しいときは要注意ですよ!
乳幼児は汗腺が未熟なので、短時間で体温が上昇して生命に危険が及びます。また、晴れた日は地面に近いほど気温が高くなるので、小さな子供の方が大人より暑さを感じているもの。ベビーカーでの外出にも注意が必要です。
ご高齢の方の場合、身体機能が低下していて、体内水分がもともと少ないために重症になる傾向があります。また、室内で発症する割合が高いのも特徴なのだとか。室内の風通しを良くする、冷房を上手に使う、シャワーなどで身体を冷やす、こまめに水分を取るなどの対策をしっかり取りましょう。
大量の水を一気に飲むのは、胃腸に負担がかかるのでよくありません。1日の中で時間を決めて、何回かに分けて水分補給を行うのがコツです。朝起きた時、朝食時、午前10時前後、昼食時、午後3時頃、夕食時、就寝前にコップ1杯飲むようにすると、1日に1リットル以上は無理なく摂ることができますよ。
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