Dr.前田の「人生100年時代」を支える予防医療

第7回
新型コロナから妄想すること。
【後編】

新型コロナウイルスの猛威は長引くと予想されています。夏を過ぎ、冬に向かってインフルエンザが流行する頃に、第二波、第三波が襲いかかってくるのではないか、という懸念があります。
前編では、そんなコロナに負けないために、「感染しても回復できるカラダづくり」を提案しました。誰しもが、コロナウイルスに感染してしまう可能性がある現代では、「病気に罹らないカラダづくり」ではなく、「罹っても回復できるカラダづくり」が大切です。


前編でも、「予防医療の本質は病気の恐怖を晴らすこと」だと書きました。この考え方は、新型コロナが収束(又は終息)した後も、大切です。新型コロナ以外にも、予防すべき病気は、盛り沢山です。
たとえば、がんに関しては、国民の2人に1人が罹り、国民の4人に1人が亡くなっています。(国立がん研究センター がん情報サービス がん登録・統計)
新型コロナ以上に、予防が重要な病気かもしれません。

新型コロナの教訓を、がん対策へ活かす場合、「2人に1人のがん患者にならないカラダかどうか」「がんになったとしても、がんで亡くならないためには、どうすれば良いか?(4人に1人にならないために、どうすれば良いか)」さらには、「がんになったとしても、健康で豊かな人生を送るためには、どうすれば良いか?」と予防へ意識をシフトすることで、自分の健康は、自分で責任を持つことができ、余計なマインドコントロールを受けることなく、より心豊かな人生を送ることができると思います。


免疫力を高める健康習慣のススメ。

実際に、感染症とがん、どちらも免疫力を高めることで予防可能です。
血流を良くして体温を高めて、腸内環境を整えて、ビタミンCやビタミンD、亜鉛、セレンなど基本的な栄養素だけでも取り入れていく等、日々の生活で実践していくことで、免疫力を高めることは可能です。
免疫力を高める生活習慣は、健康的な生活習慣です。すなわち、「生活習慣病」である糖尿病や脂質異常症や、それによる心筋梗塞や脳卒中も予防できます。
新型コロナをきっかけに、予防医療が当たり前の時代になるかもしれません。

病気への不安や恐怖をコントロールすれば、病気は怖くない。

病気がこの宇宙に存在する以上、予防医療という概念は、なくなることはありません。
予防医療の考え方は、文化や思想、科学の発展によって変化しますが、どの予防医療にも共通する本質的な課題があると思っています。それは、病気の恐怖を晴らすことです。あるいは、病気への不安や恐怖を、健全にコントロールできるようになることです。

新型コロナウイルスは、明らかに人々の心へ影響していることをみていると、予防医療という意味が、より深みを増して重要になってくると思います。
コロナがあってもなくても、どちらにしろ、心の平穏を保つことは可能です。「不安や恐怖から広がる妄想」が広がるより、「心の平和から生み出される妄想」が広まることを、私は願っています。

前田 裕輔 医師

コスモヘルス・グループ顧問医
医療法人「愛咲会」理事・医療統括責任者

Dr.栗原の血液サラサラ生活コラム バックナンバー
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