Dr.栗原の血液サラサラ生活

Dr.栗原の血液サラサラ生活コラム 第17回
女性とアルコールの関係について考えてみましょう

≪ご質問≫  
お酒が大好きです。夕方になると我慢できず、夕食に支度をしながらちびちび飲み始めてしまいます。食事中も夫と杯をかわしながら、気持ちよく飲んでいます。もともとお酒は強いほうだとは思うのですが、気を付けたほうがよいでしょうか?(58歳・主婦)

アルコール分解能力は、女性のほうが低い。

3月4月は、何かとお酒を飲む機会が増えるもの。
最近、男性の飲酒者は減る傾向にあるのに、女性は増える傾向にあります。
お酒は「百薬の長」と称されるほど、適量なら身体によいものです。でも、この適量ってどのくらいでしょうか?

女性の肝臓の重さは成人で約1200グラムなのに対し、男性は1400グラムほどあります。女性の肝臓は男性より小さく、アルコール分解能力は低いことを理解しておきましょう。特に更年期以降は、肝臓を保護する働きがあるエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が低下していきます。とはいえ肝臓は強い臓器で、再生能力も高く、少々飲みすぎたぐらいではダメージを受けません。


自分のキャパシティを知り、ほどほどに。

それでは、お酒の何がいけないのでしょうか。答えは、「自分の適量を知らないで飲む」「ストレス発散のために飲む」「食べないで飲む・飲むと食べすぎる」ことがよくないのです。

「適量」ですが、お酒に強い弱いを決めるのは、その人の持つアルコール分解酵素の能力です。生まれ持った先天的なものと、飲み続けることで獲得する後天的なものがあります。日本人の場合、お酒に強いタイプが56%、あまり強くないタイプが40%、まったく飲めないタイプが4%と分かれます。お酒に強いタイプは、結構な量(1日にワイン2本など)のアルコールをついつい飲んでしまいます。

一方、まったく飲めない人はアルコールを口にする機会がほとんどありません。いずれのタイプもアルコール性肝炎は起こりにくい。やっかいなのは、あまり強くないタイプです。そこそこ飲めるし、飲み続けると次第にお酒に強くなるので、つい飲みすぎてしまいがちなのです。アルコール性肝炎になってしまいます。

たんぱく質を多めに摂りながら、楽しく飲む。

次に「ストレス」です。ストレスを感じると活性酸素が発生し、肝臓を攻撃します。
「やけ酒」はどうしても飲酒量が増えがちです。これも肝臓によくありません。

最後に「栄養」です。肝臓を再生させるためには、十分なたんぱく質と、細胞膜を作るコレステロールが必要です。豆腐や鶏肉、卵などのたんぱく質を多めに摂りましょう。食べすぎて糖質を摂り過ぎて肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝になると、血液がドロドロになり、肝臓まで栄養が行き渡りません。

昼間から飲むと、アルコール依存症になりやすい。

ご自身の適量を知り、仲間と楽しいお酒を飲む。つまみには、たんぱく質が多く含まれる料理を選ぶ。同時に、健康診断で肝臓の状況も知っておくことも必要です。これが肝臓の健康を守りつつ、お酒を楽しむポイントです。女性の場合、ワイングラス2杯、日本酒1.5合、ビール中ビン1.5本あたりがいいところでしょう。

ただし、昼間からアルコールを飲む、これは、アルコール依存症の可能性があり、大問題です。キッチンドリンカーには要注意です。


次回は、4月下旬に更新する予定です。お楽しみに!

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