Dr.栗原の血液サラサラ生活

Dr.栗原の血液サラサラ生活コラム 第14回
血圧について

≪ご質問≫  
年齢とともに、血圧が高くなっています。
どんなことに気をつけたらいいですか?

血圧が高いことの意味

脳梗塞や心筋梗塞の最大の原因は高血圧です。高血圧の本当の恐ろしさは、血圧が高い状態が継続すると、血管が硬くなり、動脈硬化につながることにあります。しなやかさを失った血管は、もろく詰まりやすくなるからです。
つまり、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐには、高血圧の改善が非常に効果的といえます。とはいえ、最近では、簡単に降圧剤を飲んで血圧を下げてしまおうという傾向にありますが、日常生活の改善だけでも十分に血圧は下がることを覚えておきましょう。
また、いったん薬を飲み始めると一生やめられないと思い込んでおられる方も多くいらっしゃいます。生活習慣病であるからには、案外、簡単にやめることもできるのです。


血圧とは、何なのか?

まず、血圧のお話しから始めましょう。
心臓から押し出された血液が血管を流れるときに、血管にかかる圧力が血圧です。
「上が○で下が○」と2つの数字で示されます。心臓がぎゅっと収縮して血液を押し出した瞬間、血管にもっとも強い圧力がかかります。「収縮血圧」(最大血圧)といい、一般に「上がいくつ」といわれる数値で、140mmHg以上であれば高血圧です。
一方、収縮した心臓が広がって血液をため込むので、圧力がもっとも低くなります。
「拡張期血圧」(最小血圧)は、「下がいくつ」といわれる血圧で、90mmHg以上であってもやはり高血圧。下の血圧が高いほど、血管のしなやかさが失われているので要注意です。

塩分はなぜいけないのか?

上がってしまった血圧を下げる一番の方法は、塩分を控えること。これは、どなたでもご存じでしょう。塩分を多く摂ることで、血管を流れる血液中の塩分濃度が高くなります。すると浸透圧の原理で細胞の中の水分が、血液中に移動することになります。血液量が増え、血管にかかる圧力が上昇します。
減塩することで体内の塩分量が減り、血液量も減ることになります。すると血圧が下がります。塩分は一日8gが理想ですが、実際は11gも摂っています。高血圧の人は6g以下に抑えたいもの。食品を買うとき、塩分の少ないものを選ぶことから始めましょう。
注意すべきことは、食品はNa(ナトリウム)量で表示されていることが多いことです。塩分量=Na×2.5で簡単に計算できます。

高血圧の原因には、さまざまなものがあります

肥満、たばこ、ストレス、運動不足でも高血圧になります。特に、内臓脂肪は要注意です。
ふだんは、血液の中をただよって、血管の壁がもろくなったところを見つけては修理してくれるはずの善玉物質「アディプネクチン」が十分に分布されなくなり、血管の弾力性が低下していくためです。
内臓脂肪はこの他にも血管を収縮させるような悪玉物質を分泌するので、ますます血圧を上昇させ、動脈硬化促進の悪循環に陥ってしまいます。しかし、見方を変えれば、塩分の摂り過ぎ、食べ過ぎ、運動不足を少しずつ改善していくことができれば、内臓脂肪も減り、血圧もみるみる下がっていくという相乗効果が期待できるのです。
血圧が高めだからといって、すぐに薬に頼るのではなく、まずは生活習慣を改善することから始めましょう。


次回は、1月下旬に更新する予定です。お楽しみに!

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