Dr.栗原の血液サラサラ生活

Dr.栗原の血液サラサラ生活コラム 第10回
夏の疲れは、遅れてやってきます

≪ご質問≫  
毎日、暑い日が続き、からだがへとへとです。
涼しくなれば元気になるでしょうか?

夏バテとは、暑さに身体が順応できず、疲れを蓄積する状態。

この夏は記録ずくめの猛暑。夏バテ対策を今日からでも是非実行したいものです。夏バテの定義は西洋医学ではありませんが、一般的に9月になり秋風を感じる季節の変わり目に生じる疲れをいいます。最近は7月初旬から真夏の太陽が降り注ぎ、9月一杯暑さが続きます。秋めいてくる9月下旬からの疲れを夏バテといいます。そもそも、夏バテとは、夏の蒸し暑さからくる身体の疲れを指します。

この夏バテ、日本特有なものといわれています。理由は、日本の四季の変化にあります。つまり、四季に順応する暇もなく気候が目まぐるしく変化し、身体が追いついていけなくなるからです。さらに、ガンガンに効いた冷房や、ギンギンに冷えた飲料などで体温調節がうまくいかない人も目立ちます。すなわち、夏バテとは、暑さに身体が順応できず疲労が蓄積する状態をいいます。疲れが蓄積する、これが単なる疲れとは違うところです。

夏バテは、食欲不振と寝不足が二大原因とされてきましたが、私はこれに「冷え」を加えています。快食と快眠、それに身体を冷やさなければ夏バテとは無縁の健康生活を送れます。しかし、現実には、夏になると多くの人が食欲がない、眠れない、また、こんなに暑いのに身体が冷えてしまうと訴えます。


不規則な食事や水分の摂りすぎが消化能力を低下させる。

胃にもリズムがあり、いつ食事が入ってくるかを知っており、胃液(消化液)を出して待っています。ですから、胃のリズムに合わせて食べないと胃も不機嫌になってしまいます。寝苦しいため翌朝ぎりぎりまで寝ていて、つい朝食を抜くことがよくあります。胃液は朝食の消化のため、明け方に大量に分泌されます。朝食を抜くとこの胃液が利用されず、昼食まで胃袋に貯留されます。これが胃もたれの原因となり、食欲も低下してしまいます。

昼食も満足にはとれません。結局、素麺や冷麦といった冷たいものを食べることになります。身体が冷えるばかりか、水分も多くとるため胃液が薄まり消化能力が低下してしまいます。このようなサイクルが胃腸の夏バテの典型的なケースです。

ゆっくり噛んで食べれば、胃への負担も軽減、夏太りも解消する。

まず、朝食を必ず、それもゆっくり噛んで食べること。昼、夕もしかりです。胃に負担がかかりません。また、ゆっくり食べることで、「夏太り」を解消できます。米、パン、麺、さらに果物などがとり過ぎないことも夏太りを防ぐ要因です。夏バテの原因にビタミンB1不足があります。暑い夏、ビタミンB1が思いのほか、消費され、身体で不足してしまいます。夏バテの特有な疲労感は、ビタミンB1不足によるところも多いのです。特にお勧めは、豚肉。牛肉よりはるかに多くビタミンB1を含んでいます。
玄米ご飯、うなぎのかば焼き、大豆製品もいいです。また、生姜、にんにく、唐辛子をこまめに料理に使うことも有効です。身体を芯から温めます。このほか、酢をとりいれるのも有効です。代謝を活性化させ、疲労を和らげる働きのあるクエン酸を多く含みます。


一日に一度は汗をかき、疲れを流す。

汗をかかない生活も夏バテに拍車をかけます。冷房に依存した生活をしていると、汗腺が退化してしまいます。人体の重要な冷却手段である発汗ができにくくなってしまうのです。すると、熱が体内にこもり代謝力が低下、疲れもたまってしまいます。暑いからといって家に閉じこもっているのも考え物。
一日一回は汗をかく運動もしたいものです。
まだ、間に合います。夏の疲れを秋口までため込むことのないように。

次回は、9月下旬に更新する予定です。お楽しみに!

栗原クリニック東京・日本橋

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