Dr.栗原の血液サラサラ生活

Dr.栗原の血液サラサラ生活コラム 第8回
早めに熱中症対策をしましょう

≪ご質問≫  
昨年の夏、軽い熱中症にかかってしまいました。
予防法はありますか?

汗をかかなくなったら要注意です。

今年もはや蒸し暑い6月を迎え、“熱中症”が話題になります。名前だけは有名にまってしまった感があるのに、どのような病気なのか案外知られていません。死に至ることもある熱中症対策も考えてみましょう。

人は、発汗によって体温を調節しています。ところが、高温多湿でしかも直射日光の下で激しい運動や重労働をすると、発汗による体温調節が間に合わず、熱が体内にこもってしまいます。熱中症とは、この調節機能が上手く働かなくなり、体内に熱がたまって身体の機能を著しく低下してしまう状態です。高温多湿の環境、運動、強い日差し、睡眠不足、それに体内の水分損失による脱水症などが原因となります。


熱中症には、3つのタイプがあります。

症状により大きく3つに分類されます。水分不足による熱疲労、塩分不足による熱けいれん、そして熱射病、体温の異常上昇による中枢神経障害により起こります。これらは、水分不足による頭痛、異常発汗、脈拍が早くなることによる顔面の紅潮、視力低下などが起きる熱疲労から始まります。また、多量な発汗で塩分が失われると足、腕などがけいれんしたり筋肉痛が起きたりします。いわゆる、熱けいれんです。

このような症状が現れたら、直ちに涼しい場所に移動し、水分補給をします。そのまま行動を続けていると、発汗が停止し、皮膚が乾燥してきます。そして体温が上昇し、吐き気、めまいなどが現れて意識が消失するようなら熱射病です。

熱中症の程度を判断する目安は“汗”です。汗をかいている状態ならば軽症ですが、汗が止まり皮膚も乾燥しているようならば重症(熱射病)と考えられます。救急車を呼び、速やかに搬送する必要があります。その間、周囲にいる人が何をすべきか。まず、体温を下げることが先決です。風通しのいい日陰に寝かせ、衣服を脱がせて濡れタオルで頭部を中心に全身を冷やします。その際、冷やした皮膚をマッサージして血液の循環を促せば、体温低下の効果が期待できます。意識が回復してきたら必要なのは、もちろん水分補給です。

冷えているほうが胃腸からの吸収が早く、身体を冷やす効果もあります。手ごろなものは、スポーツドリンクです。ミネラルやビタミン、それに糖などが含まれていて、発汗で失われた成分を速やかに補うことができるからです。

急変しやすいので、迅速な対処が求められます。

熱中症は、急激に症状が悪化することが多いので、炎天下や高温多湿な環境で、ほんの少しでも体調が悪いと感じたら、十分な水分補給をすること、それに決して無理をしないことです。また、周囲の人が熱中症にかかることも想定して、応急処置を是非覚えておきたいものです。

熱中症のほんの少しの知識でも持っていましょう。また、ご自身の健康に対する関心と、自己管理をする姿勢を持っていれば、熱中症にはそうそうならないとも言えそうです。

次回は、7月上旬に更新する予定です。お楽しみに!

栗原クリニック東京・日本橋

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