いきいき美健コラム

一井 葉子の「ホリスティックハッピーライフ」 第3回
You are what you eat!! 〜食の精製と現代型栄養失調〜(前編)

健康を考える時に、私はいつも「これだけやっていれば、健康になれます。これだけ整っていれば健康です。」というものはない、とお話させていただいています。
『健全で安定した精神状態・健全な食・適度な運動・充分な睡眠』すべてが大切な要素で、ホリスティック(全体的)に健康ということを考えていく必要があります。
その中でも、健康に気遣っている、という方で、興味を持っていない方はいらっしゃらないと思う「食」について、をテーマに今回からお伝えしていきます。

食だけではないけれど・・・・

健康の為に整えていくべきことは食だけではありませんが、食の環境は自分のさじ加減一つでいかようにも変えやすいことから、世の中には食の改善で健康を手に入れるような情報が溢れています。
実際に食は生活習慣病と密接な関係があります。ほとんどの方が生活習慣病と無縁とは言いきれない現代、食養生は健康生活を送る上で、重要なファクターであることは皆さん実感されていると思います。
しかし、うまく食養生を実践することは非常に難しいことも否めません。
私自身もかつて母の癌治療の時などは、食が大切だということもなんとなくわかっていたような気になり、見よう見まねで正しく実践していたつもりでした。
ですが、きちんと知識を勉強した後、実践する食養生は、それまでのなんとなく健康食、というものとは全く違い、私自身も家族も体質が全く変わったと言っても過言ではありません。


  • まずは自分の固定観念を捨て、新しい知識を得ること。
  • その中から自分の生活に合ったかたちで取り入れていくこと。
  • 続けること。

これが、食養生ではとても大切だと思います。

何に注意すればいいのか

食生活の改善で、非常に色んな成果が出るのは確かですが、わかっちゃいるけど・・・・となかなか変えられないのも食習慣です。
食べるというのは本来生きるために私たちが絶対行わなければいけない行為なのですが、それがどこかで間違って、楽しみや快楽を満たすため、ファッション、といった色が濃くなってきた頃からおかしなことがおこってきました。豊かな時代の副産物ともいえるでしょう。
メディアから流れるにわか情報を聞き、色々トライしてみてかえって、なにが身体にいいのか分からなくなってしまう。健康に注意する方なら、そんな経験は誰にでもあるはずです。たくさんの食の情報が伝えられ、○○を食べればこうなる、○○を食べるだけで・・・、といった文字を良く見かけます。そんなうまい話があるわけない、というのが私の持論です。これはもちろん、食だけに限らず、○○を巻くだけで痩せる、とかいったグッズ物などにも同じ意見です。

私たちは健康のために生きているわけではなく、人生を楽しみながら過ごすために健康は必要十分条件だと考える私は、健康の為だからと言って、美味しくないものや、食べてはいけないものを自分に課すというやり方も嫌いです。
ただ、自分の欲望や都合のままに食し続け、悪くしてしまった身体、特に腸の状態を整えるためには、一時期はストイックに取り組んでいただくこと、そして自分の身体に本当に必要なものが食べたいと感じられる感受性を取り戻すこと、を皆さんに指導させていただいています。
食事は必ず毎日の中で起こる行為なので、無理なく続けていくけることがとても重要です。反面、個々に自分の今の食習慣を見つめ直し、正しい知識を得て、自分の生活の中にどう取り入れることが出来るかを考えることが大切ですので、病気治療のため実践する方は専門家の指導のもと実施なさることをお薦めします。

では、具体的にどのようなことに気をつければいいのでしょう。

現代の食養生を考えるキーワード

健やかに人生を謳歌する一助となる食養生。
なぜ、現代人に生活習慣病が増えたのか、現代食はどういう影響を私たちの体に及ぼしているのかを知り、何を食べればいいのかがわかれば、食養生はとてもシンプルです。
問題点は下記のように分けられます。

  • 食物の精製と現代型栄養失調〜日本人の主食、もっと未精製に近い米を食べよう!〜
  • 砂糖の過剰摂取〜砂糖をやめるだけで様々な症状が改善!〜
  • 動物性タンパク質(牛乳)の過剰摂取〜これが細胞を傷つける!?〜
  • 必要な油と不必要な油〜油を変えればボケもアトピーも怖くない〜

第三回のコラムでは、まず、(1)の食物の精製と現代型の栄養失調を取り上げ、問題点を知っていただき、改善案を提案していきたいと思います。

現代の食事情

戦後、日本の食生活事情がとても変わったことは周知の事実です。
具体的に何そのが変わったかというと、

  • 食の欧米化
  • “食品の工業化”による、大量生産の結果の微量栄養素不足

の二つが大きくはあげられます。この食文化の変化が今の生活習慣病の蔓延に大きく関与しています。

<食の欧米化>

日本人は長い間、米や雑穀、イモ類を主食とし、野菜・海草・魚介類等を食べる食生活を続けてきました。ところが、1955年(昭和30年)を境に食生活が変化を始めます。食生活の欧米化、具体的に言うと、牛乳や乳製品、肉や食肉加工品、油脂類を頻繁に食べるようになりました。
ミルク、チーズ、パン、ハム、チーズ、ドレッシング、マヨネーズ、ケーキ、ドーナツ、コーヒーetc.今や私たちの食卓を彩るレギュラーメンバーです。
ところが、私たちの意識は変わっても、日本人のからだは長い年月穀類やイモ類、野菜などを中心とした食生活に適応してきたので、急な食事情の変化に対応しきれず、様々な現代病、生活習慣病を引き起こすことになりました。
では、具体的に食の欧米化は何が問題なのかというと、
「肉の多食」「脂肪の取り過ぎ」「砂糖の取り過ぎ」「野菜の不足」
ということがあげられます。
これを栄養学的に言うと、
「高タンパク質」「高脂肪」「砂糖過剰」「ビタミン・ミネラル不足」「低食物繊維」
ということになります。

<“食品の工業化”による、大量生産の結果の微量栄養素不足>

現代の日本人の食生活は、「現代型栄養失調時代」と言えるかもしれません。
栄養失調という言葉を聞くと、開発途上国の子どもたちや、日本の戦時中が思い浮かびます。年間に東京都だけでも200万トンを超える残飯が捨てられる時代に、なぜ栄養失調なのか?
栄養失調には「量」と「質」、2種類の起因があり、戦時中のような食料事情がよくないことによるものを「量の栄養失調」、現代日本の食事情を「質の栄養失調」と考えます。
ある意味、高度経済成長を支えたのは、それまでの食にかけていた時間を削って働いた私たち日本人の努力の結果と言えるでしょう。仕事の時間を確保するには、主婦の台所に立つ時間と、サラリーマンの食事に割ける時間を奪うことでした。
食事を作る時間のない主婦は、長期保存が出来る食品・簡単に作れる食品を求め、食事時間のとれないサラリーマンは、口に入れてすぐに美味しさの分かる食品を求めるようになりました。
こうした時代のニーズにこたえたのが、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、更に冷凍食品、加工食品、化学調味料でした。その中で、原材料の顔が見えないほど加工された食品や工場製品が食卓に上る回数が圧倒的に増えてきました。
私は仕事柄、娘のお弁当もなんとなく手を抜けず、手作りますが、娘の話では、ほとんどの友達のお弁当が冷凍食品に埋め尽くされ、自分のお弁当を見て皆が羨ましがる反面、少し変わった家庭だと思われているとのことです。コンビニで買ってくる子ももちろん少なくないそうで、逆に娘はそれが羨ましく、「たまにはお弁当作らなくていいよ」という申し出があります。
私が作るお弁当は何も特別なものではなく、雑穀や豆がたくさん入ったご飯、おかずは夕飯の残りなど8割が野菜もの。少し前の日本では当たり前にお母さんが作っていた物ばかりです。それが珍しがられるというのは驚きですが、でも、これが日本の食卓の現状です。

社会のニーズにこたえるためには、「大量生産(商品の均質化)」「長期保存」「長期輸送」、これを可能にすることが工場の経済原則です。
それを実現するには邪魔になるものがありました。食品に含まれるいくつかの栄養素でした。その栄養素こそ、ビタミン・ミネラルといった微量栄養素や食物繊維です。
微量栄養素は、人間だけでなく、虫・カビ・細菌などにとっても不可欠のものです。さらに、酸素や湿気までも、微量栄養素や食物繊維を好む場合が多く、つまりは、微量栄養素や食物繊維は大量生産に適さない不都合なもの邪魔者なのです。
現代型栄養失調はこのようにしてできあがっていきました。

では、この現状をふまえて、どのように食生活を改善していけばいいのでしょうか。
不便な昔に逆行しましょうというのではなく、あまりにも簡単便利を追求しすぎた私たちの生活習慣を、少し、自然な形に変えていくだけでも身体は喜んでいい方向に動いてくれます。

まず見直すところ

こういったお話をさせていただくと、必ず出てくる質問があります。
「自分の食生活が身体に悪いのはわかっている。でも、今の状況では全てを改善するのは無理。まず何を変えればいいのか?」
答えはこうです。
「まずは、お米をもっと食べてください。日本人の主食と言われるお米を。
ただし、白米オンリーはさけて下さい。出来るだけ玄米に近い分づき米。どうしても白米が好きなら、必ず雑穀や豆と一緒に炊いたものを主食にし、おかずの分量を減らしてでもたっぷりご飯を召し上がってみてください。
そして、本物の調味料を使って下さい。」

なぜ精製度がすくない米を食べるといいのか、本物の調味料の選び方は?に関して、もう少し深めて次回、お伝えしていきたいと思います。

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